Tokyo Cheapo & Japan Cheapo 春季調査

この報告書は当社で2017年3月に実施された調査と過去の調査データを比較して、日本を訪れる外国人観光客の最近の動向を調査したものです。現在、Tokyo CheapoとJapan Cheapoの月間平均PV数(閲覧数)は100万ページに達しており、その読者を対象にした調査により、日本の現在のインバウンドに関する観光客の動向を報告しています。また、調査対象となったのは994名の読者からの回答によるもので、その84%が海外に住んでいる外国人で、残りの16%が日本に居住している外国人でした。

日本の旅行における関心と問題

今回、観光客の関心、自信、問題について質問しました。最大の関心事として挙げられたのが「文化と伝統」でした。それに続いて2番目が「食べ物」でしたが、多くの回答者が英語の看板や予約をする際のトラブル等を挙げていることから (下記の「食べ物 & レストラン」を参照)、この問題は日本に滞在する際に、かなり重要な点となっていることが見られます。日本のサブカルチャー (アニメ、マンガ、ファッション等) も大きな魅力ではありますが、大半の人にとっての関心事ではありません。

日本についてどんな関心がありますか?

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日本を旅行する際に以下の項目において自信を持っていますか?

食べ物&レストラン

回答者の約90%が日本の食べ物が興味のひとつであると回答した一方で、回答者の約25%が、レストランの問題について意見を挙げています。もしくは、食べ物/レストランでの対応の自信度についての質問で低いスコアを付けています。挙げられた共通の問題点は、a) 予約についての問題。b) 英語メニューの欠如。c) 注文のトラブル。d) 特殊な食事への対応が無いこと (ベジタリアン、ハラール等) でした。

「行ったレストランの多くが、英語のメニューがなかったので、結局食べ物の種類よりもむしろ、英語のメニューが備えられているか、チケット販売かを基準にして、どこで食べるのか決めることになってしまった」
「ベジタリアンなので、食べ物を探すのは悪夢だった! ベジタリアンのレストランはごく稀で、ほとんどなかった」

交通

多くの観光客は、日本中を旅して歩くことは問題が無い。もしくは自信があると回答し、10%未満が、自信がないという結果が見られました。更に、交通機関についての苦情の頻度と問題は、2014年以降わずかながらも下降傾向にはあります。

予約サービス+インターネットの利用

どの予約サービスを利用しましたか?

宿泊施設、交通機関等、多様なサービスを対象とした予約サイトの中で最も多く利用された予約サービスはBooking.comとAirbnbという結果になっています。また、Airbnbが読者の間で東京で常に人気のある宿泊施設として選択されていることも非常に興味深い点です。過去の調査によると、約40%のユーザーがAirbnbの宿泊施設に滞在しているという結果が出ています。これは、ウェブトラフィック分析による結果です。

ツアー予約についての伸び率は、宿泊施設や旅行予約サイトよりもはるかに小さく、Viatorが最大で、回答者のうち約7%が利用しているという結果が出ています。

日本の予約サイト (楽天、Japanican、その他) はほとんど伸びず、わずか約1.5%でした。多くの回答者が、予約手続きや日本語のウェブサイトについての問題点を報告しています。しかもその傾向は悪化しているようです。2017年3月の時点で、このような問題について意見を述べている人の数は、18カ月前に実施した前回の調査に比べて2倍に増えています。

おそらく、世界中でインターネットがはるかにユーザーフレンドリー(説明書が無くとも利用できる分かりやすいもの)となる一方で、多くの日本の旅行ウェブサイトは依然として日本語のみであるか、時代遅れのテクノロジーとデザインで行き詰まっているという事実に起因しています。

「場所/体験を予約するための日本のウェブサイトは、大抵日本語のみでありレイアウトは古いもので、ユーザーフレンドリーではない」

インターネット

2015年の結果

2017年の結果

インターネット接続に料金を支払う人の数が、無料のWiFi +ホテルWi-Fiのみの使用 (2015年には63.8%、2017年には46.4%) に比較して、大幅に増加しました。

地域

東京、京都、大阪以外の場所について、聞いたことがある (聞いたことがない) か、訪ねることに興味をもっているかについて質問しました。

日本の場所についての気づきと関心

多くの人が広島、箱根、奈良、日光に行きたいと回答しました。その場所がどれだけよく知られているか、そこに行くのにどれだけの関心があるかが見受けられます。

ところが長崎は「聞いたことがある」観光地として2位でしたが、他の場所よりも関心が薄い傾向が見られます。例えば、日光と比較するとそれほど知られていないにも関わらず、より強い関心があることが見受けられます。これは、長崎が第二次世界大戦で原爆が投下された場所として認知されているのに対し、日光はあくまでも世界遺産のひとつという認識であることが要因ではないかと推測出来ます。人は聞き覚えのあるものに惹きつけられる傾向があるため、長崎にはこの事実について、より広報活動をすることによって観光客の関心が大幅に増加する可能性があります。

様々なその他のメディア (McKinsey&Co.のような) において既に述べられているように、日本の観光スポットの多くは、どちらかといえば知られざる場所です。しかし、日本へのインバウンド観光の継続的な増加に伴い、おそらくニッチな場所への関心が時間をかけて発展していくでしょう。例えば、日本人 (最近では韓国人) の間でニッチな人気となっているイギリスの特別自然景観地域コッツウォルズが良い例として挙げられます。

日本で観光客はどのような苦労をしているか

また、質問項目以外のその他の意見として外国人観光客にとって一般的に難しいと感じたものについて、回答者からコメントがありました。最新の調査と過去の二度の調査によって得られた問題点とされている内容については下記のグラフをご参照ください。

上記で述べたように、何かを予約しようとする際に、オンラインシステムがない、及びその他の混乱させる要因 (ジブリ美術館へのチケットの手続き等) による問題について、かなりの数の人がコメントしています。 「人があまり行かない場所の情報を見つけるのは難しい」という項目にも、かなりのコメントがありました。

調査回答者について

性別

どの国からの訪問者ですか?

日本に来たのは何回目ですか? (日本の居住者を除く)

2017年春季調査報告書の一部をご紹介しておりますが、続きを閲覧ご希望の場合は、下記のメーリングリストに加入すると報告書データが配信されます。

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