健康意識の高い訪日外国人の傾向を分析!具体的に何が必要かを考えた

Kaori Kitagawa

飲食に悩む訪日外国人!日本での外食は想像以上にベジタリアンにはキツい?

弊社の読者に対する春季調査でも分かっている様に、85%以上の人達が日本の食事に興味があるという。そんな中、海外からの観光客と多く接する際、とても気になるのが、多くの訪日外国人に食事制限があるということ。健康のためというだけでなく、崇拝する宗教の関係で制限している人もいるようだが、実は日本食はヘルシーではあるが、出汁、煮汁の中に魚介類が入っていたりするのでヴィーガンやベジタリアンの人には食べられない料理が多数ある。特に外食をする場合となると、多くのインバウンドの外国人の人にとっては言葉の問題だけでなく食べたい物、食べられる物を伝えられないもどかしさを感じることが多いようだ。このような状況であるため、海外から来日中のヴィーガンやベジタリアンの人でも安心して注文できる飲食店を紹介する記事がある。
豆腐料理がメインのレストランなど、一見大丈夫そうなレストランもそぼろ肉がかかっていたり、鰹出汁だったり、どこかで鶏肉を使っていたりするので、かなり厳しく食事制限のある外国人にレストランを紹介するのは困難である。
英語メニューがあるレストラン一覧を東京都が運営するサイトで検索できるが、食事制限までは設定できない。

<東京都の公式サイトには外国語メニューを検索する機能がある>

日本以上に加工食品や不健康なファストフードが一般的である欧米では、そういう状況であるからこそ日本人以上に健康意識の高い人達が存在し、彼らは基本的にオーガニックな食材などを求めている。そのような人達は少し値段が高くても日本ではまだあまり数の少ない野菜市(ファーマーズマーケット)や専門的スーパーなどで食材を揃える傾向がある。

<Photo by Guilhem Vellut used under CC>

都内でも田舎でも母国でやっているように運動をする外国人観光客

日本に海外出張中でも毎朝ジョギングに励む他、健康に対する意識が高い訪日外国人は多い。ホテル選びも案外フィットネスジムがあるかないかを気にすることさえもある。日本人だとあまり思いつかないポイントだが、実は都内にはジョギングに最適な皇居近辺や代々木公園、大きな公園のスポットがあるうえ、無料で楽しめ、アウトドア派にも楽しいスポットが多いので、このような情報も比較的人気がある。また、比較的田舎(山梨、富士山近辺)まで足を伸ばす観光客にもこの傾向はよく見られ、日本人が考える以上に人工的な作られたアトラクションよりも四季を感じられる日本の大自然の中で写真を撮ったりジョギングをして何か発見をしたりすることが喜ばれる。ハリウッド映画などでよくジョギングをする役者が登場するが、それは実際に欧米の文化に根付いているためという事実が大きい。海外からの友人知人が東京でお手頃に使えるフィットネスジム情報を探している方は、是非こちらの記事も合わせてチェックしていただきたい。

<Photo by whologwhy under CC>

インバウンド対策が整ってきたネット環境や交通機関情報の他言語化の次は

無料でインターネットにアクセスできるネット環境の整備などは都心でも、都心から少し離れた東京の高尾近辺でも整ってきているし、正直、交通機の他言語化は想像以上に進んでいて、クオリティはまちまちだが、駅構内にも英語で書かれたリーフレットもあちこちで見られる様になってきた。そんな中、何故か皆平均1日3食ニーズがあるのにも関わらず食事(特に外食)に関してはまだまだ工夫が必要だ。

Tokyo a la Carte東京都のサイトのように日本のレストランに対して接客英語や外国語メニューを準備するためのサポートするサービスがある他、都道府県レベルでは地域活性化の項目で、レストランのメニューの英語化プロジェクトなどにも支援が出ているのをご存知だろうか。もしかするとこのような仕組みを広め、活性化するのが次にフォーカスすることなのかもしれない。

<Photo by Chris 73 under Wikimedia Commons>

そして、以前よりは多種クレジットカードカードの支払いに対応できるお店も都内には増えてきているのも良いことだ。それに加えて「ベジタリアン」や食事制限のある人でも食べられるメニューを増やし、そのメニューを英語でお店に置いてあるだけでも訪日外国人に注目され、訪客数が増える可能性があるのではないだろうか。但し、「ベジタリアン=お肉抜き」という風になってしまうと期待されているベジタリアンの料理とは違うので注意しなければいけない。例えば、通常はお肉をのせる皿に代わりに野菜の天ぷらをのせるなどして、ただ「肉抜き」状態にしたスタイルは避けたい。また、以前のブログにも述べているが、日本の天然の自然スポットをよりプロモーションすることで、日常的に自然の中で運動する習慣がある人達の集客に繋がる可能性が大いにあるので、これらの対策に今後期待したいところである。

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